掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「ロールキャベツです〜
お待たせいたしました〜」

わぁー
これ、1個じゃ足りないかも…

ここのロールキャベツはとっても大きい。男性でも大満足のサイズなのだ。

でも確か、姉も妊娠中吐き気はなく、すっごくお腹が空くって言ってたっけ。

それで体重が増えて、毎回先生に怒られるって言ってたよね…

……1個で満足するとしよう。

食欲がないと言っていた美由紀だけど、トマトの冷製パスタは食べられたようだ。

「あ〜! これすっごく美味しかった。
また公親くんと来よう!」

「良かったね。
でも、体重が増えないようにしなきゃいけないし、あまり食欲があるのもね。」

「うん。前に泉ちゃんが体重管理が大変って言ってたから、気をつけないとね〜」

うん。
私も気をつけないとね…

「……あのね、今日は妊娠の報告だけじゃないの」

「……?」

「ずっとね、聞きたかったけど、聞けなかったことをちゃんと聞きたくて」

「なに…?」
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