掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
もちろん全部覚えている。
あれから……8年か。
でもあの時のことは今でもはっきり思い出せる。
嫌なこともあった気がするけど、今でもあの年の文化祭は、私の中でキラキラ光る思い出なのだ。
拓郎の夢を淳之介と二人で支えて、実現させたプラネタリウム。
淳くんが沢山慰めてくれた屋上。
1時間もなかったけど、3人で文化祭を回れたこと、全部心の中でキラキラ光っている。
きっとこれは一生ものの光…
「あの時ね、杉山くんが環の手を握ったじゃない。
アレ……淳くん、すっごい目で睨んでたの」
「……はい?」
「お説教がうるさくて、目を逸らして話半分に聞いていたからさ、環と杉山くんの一部始終を見てたのよ、私」
「う、うん…」
「最初、たまたま手が当たって
『手がめちゃくちゃ冷たいよ』
って言っただけなのに、淳くん私の説教どころじゃなくなっちゃって。
杉山くんが環の手を握った時は、めちゃくちゃ恐かったんだから〜」
「こ、恐い?」
それは淳之介らしくない言葉だ。
だっていつも優しい表情しかしない。
美由紀に説教する時でさえ、優しさが残っているのだ。
「睨みつけて、間に割って入ろうとしていたの」
うそっ !!
「ほ、本当に?」
あれから……8年か。
でもあの時のことは今でもはっきり思い出せる。
嫌なこともあった気がするけど、今でもあの年の文化祭は、私の中でキラキラ光る思い出なのだ。
拓郎の夢を淳之介と二人で支えて、実現させたプラネタリウム。
淳くんが沢山慰めてくれた屋上。
1時間もなかったけど、3人で文化祭を回れたこと、全部心の中でキラキラ光っている。
きっとこれは一生ものの光…
「あの時ね、杉山くんが環の手を握ったじゃない。
アレ……淳くん、すっごい目で睨んでたの」
「……はい?」
「お説教がうるさくて、目を逸らして話半分に聞いていたからさ、環と杉山くんの一部始終を見てたのよ、私」
「う、うん…」
「最初、たまたま手が当たって
『手がめちゃくちゃ冷たいよ』
って言っただけなのに、淳くん私の説教どころじゃなくなっちゃって。
杉山くんが環の手を握った時は、めちゃくちゃ恐かったんだから〜」
「こ、恐い?」
それは淳之介らしくない言葉だ。
だっていつも優しい表情しかしない。
美由紀に説教する時でさえ、優しさが残っているのだ。
「睨みつけて、間に割って入ろうとしていたの」
うそっ !!
「ほ、本当に?」