掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
ラウンジと言っても、マンションの3階部分が集会所になっていて、自由に使っていいことになっているのだ。
ベビースペースやキッズゾーンがあり、大人向けにはジムがある。

そして、充実した自動販売機があるラウンジスペース。
今は時間が遅いからか、私達しかいない。

とっても恵まれた環境だな。

「ここ、子育てにピッタリな環境だね」

「そうなの。キッズスペースではリトミックや体操教室もあるのよ。あと幼児英会話教室も。
今度文化教室も始めるみたい。お茶やお花? 住民からの要望が高いんだって」

「へぇ〜いいわね!
大通りを挟んですぐそこが文教地区だから、幼児教育プログラムが充実しているのは納得よね」

美由紀が2人分のレモネードを買ってくれた。

「はい、ちょっと落ち着いた?」

「うん……ごめんね?」

「ううん。
……環、ずっと誤解していたんだよね?」
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