掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「あ、また……くるっ、来ちゃう……」

「……ん、環……俺も、もう……」

淳之介が指を絡めてきた。
ギューッと、力強く握りしめられると、心まで掴まれたような気がしてくる。

「……出して、いい?」

「うん……あ、あぁっ……ィ、イク、イッちゃうっ!」

「環っ」

そして私は最奥で淳之介の熱を感じた。


◇◇


「拓郎から、連絡はあるの?」

セックスの後の気だるさで、微睡んでいた私に、突然淳之介が話しかけてきた。

「え?
……たまに、星空の写真が送られてくるけど…」

本当に『たまに』だ。
年に1回、私の誕生日だけ…

「そう」

「……」

正直、ドキッとした。
どうして今?
『拓郎』
淳之介の口から、その名前が出てくるとは思わなかったから……

真野拓郎(まのたくろう)。
淳之介と同じ1つ年上で、私の家の隣に住む幼馴染だった。
淳之介にとっては親友。


高校時代、私達はこの学園の生徒会にいた。
拓郎が生徒会長で、淳之介が副会長。
一つ下の私は会長補佐という、体のいい雑用係をしていた。


そして、拓郎は私の初恋の人だった。






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