掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「だいたいお前、月末に帰るって言ってたのに、なんだよさっきのメッセージは!」

「あぁ、予定が前倒しになった」

「前倒しって…」

「今、環にも話してたんだけど、面接を受けに来たんだ。就活だよ」

「就活? 大学院はどうするんだ?」

「今マスター課程2年目だ。
もちろんそれは修了する予定でいる。
でも来年の春からは未来科学館で学芸員もする」

「未来科学館!?
すごいじゃないか!
お前の夢、とうとう叶うのか!」

「あ、ああ………うん」

「……ん、なんだ?」

どうしたんだろう?
拓郎が突然黙ってしまった。









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