掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「プラネタリウム機器の入れ替えだ」

「それ、ひょっとしてお前が?」

「ああ。
菊岡さんも嘱託として残るけど、俺も選定から加わることになった」

「すごい……一大プロジェクトじゃない!」

「拓郎……やったな!」

「ああ、ありがとう。
で、今日は面接も兼ねていたけど、実際には最初の打ち合わせだったんだ。
MEGASTARとの」

「「MEGASTAR!?」」

「次の機器はMEGASTARを考えている」

こいつ、マジですごい……

「拓郎の憧れのMEGASTARだよね?
すごーい! え、じゃあ、MEGASTARで拓郎が生解説するようになるの? 」

「まあ…いずれはそうなるな」

「すごいよ! お、おめでとう……」

「あ、また泣き出すっ」

拓郎が気まずそうに俺を見る。
なるほど……こうやってさっきも泣かせていたのか。

まあ、気持ちは分からなくもない。
俺も結構感無量だったりするから。
こいつは、自分の夢を着々と実現させていっている。

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