掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「……拓郎、大阪に帰ってくるのはわかったけど、彼女はいいの?
あっちに置いてきちゃったの?」
え
まさか、その話を環が自ら出すとは思わなかったので、思わず動揺しそうになったが何とか堪えた。
「……なんで…」
拓郎が俺を見る。
確かにメッセージで女の存在を知らされたのは俺だけど、告げ口したわけでは…
ところが、俺が反応する前に環が答えた。
「拓郎がね、成人式で帰ってきた時、聞こえちゃったの。立ち聞きするつもりなかったんだけどね。
……ナツミさん、だよね?」
「あ、ああ……。
そっか、知ってたのか。
夏美は今留学している。ハワイ大学だ」
「「ハワイ大学!?」」
「ハワイ大学に留学するのは彼女の夢だったからな。もう一年以上会ってないよ」
「ワ、ワールドワイドなカップル……」
「まあ、そうだな……。
研究者同士だと、お互い夢ありきだから、共にいられる時間は少ないんだ。
でもあいつが頑張っていると思うと、俺も頑張れる」
「そっか……。
ちょっと寂しいけど、良かったね。
いい人に出会えて」
「ああ、ありがとう」
拓郎の恋愛
環の発言
そうか。
ここにも4年半の月日があるんだ。
二人の会話を聴きながら、時が経ったのを感じた。
環はもう、乗り越えてる?
俺との未来を考えてくれてる?
あっちに置いてきちゃったの?」
え
まさか、その話を環が自ら出すとは思わなかったので、思わず動揺しそうになったが何とか堪えた。
「……なんで…」
拓郎が俺を見る。
確かにメッセージで女の存在を知らされたのは俺だけど、告げ口したわけでは…
ところが、俺が反応する前に環が答えた。
「拓郎がね、成人式で帰ってきた時、聞こえちゃったの。立ち聞きするつもりなかったんだけどね。
……ナツミさん、だよね?」
「あ、ああ……。
そっか、知ってたのか。
夏美は今留学している。ハワイ大学だ」
「「ハワイ大学!?」」
「ハワイ大学に留学するのは彼女の夢だったからな。もう一年以上会ってないよ」
「ワ、ワールドワイドなカップル……」
「まあ、そうだな……。
研究者同士だと、お互い夢ありきだから、共にいられる時間は少ないんだ。
でもあいつが頑張っていると思うと、俺も頑張れる」
「そっか……。
ちょっと寂しいけど、良かったね。
いい人に出会えて」
「ああ、ありがとう」
拓郎の恋愛
環の発言
そうか。
ここにも4年半の月日があるんだ。
二人の会話を聴きながら、時が経ったのを感じた。
環はもう、乗り越えてる?
俺との未来を考えてくれてる?