掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
話し合い……そして side淳之介
「淳くん、話があるの…」…

改まって切り出された『話』とは……。




午睡の後、俺が作ったカレーを美味しそうに食べて、おかわりまでしてくれた。

今日の環は何故だか食欲旺盛なのだが、よく食べてくれるのは嬉しい。

元々痩せ気味な体だ。
少しくらい体重が増えた方がいい。

食べ終わって満足げだったのが一転、真剣な顔をして『話』があると…

いい話か?
それとも…

初めて環から『マンションで待ってる』とメッセージがあって、少し浮かれたのは事実だ。

その直後に思いもかけない拓郎との再会。

でもその再会は、思った以上に感動的でありながらも穏やかだった。

拓郎と話をして、環が心を揺らした雰囲気もなかった。

環はただただ拓郎の成功を、幼馴染として喜んでいた。

それに、俺たちの事を隠そうとはしなかった。

環にとって、拓郎はもう過去なんだよな? そうだよな?

その事を確認したいと思っていた。

しかし先に切り出された『話』だ。

俺は何を聞かされるのか……。
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