掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「……淳くん? ちょ、ちょっとやだっ!
私の涙が移っちゃった?」

「……傍に居られるだけで幸せだと思ってた」

「淳くん…」

不覚にも涙が出た。
一生手に入らないと思っていたんだ。
抱いても、抱いても、心までは……。
俺が環の一番になれると思わなかったんだ。

「……一生、大事にする。
環も、お腹の子供も、全力で愛するよ。
だから俺と結婚してください」

「……! はい!
末永く愛してね…… 淳くん大好きっ!!」

ぎゅーっと抱きつく環。

「……俺、世界中を手に入れた気分だ。
ありがとう……環」

もう絶対に離さない。







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