掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「はぁ? それはありえないだろ。
うちの両親は諸手を挙げて祝福だ。
……いや、やっぱり順序は……怒られるかも。環じゃなくて俺がな…」

はぁーっ……とため息を吐く淳之介。

2人でしたことの結果なのに、やっぱりこういう時って男性側の責任になるんだろうな……申し訳ない気がするけど。

それもわかるから、ちょっとかける言葉が見つからなかった。

「ごめんね、淳くんにばかり背負わせる形になって…」

「……何も心配するな。
うちの親のことはいい。
環の親父さんには殴られても仕方ないことをしてるんだ。
でも、ちゃんと本気は伝えるよ」

「うん。ありがとう…」


◇◇
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