掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「こ、こ、こ、」

「お父さん、子供ね」

「子供が出来たって……早過ぎないか?
順序ってものが…」

「早い方がいいわよ。
鈴ちゃんのこともあるし、私もそろそろ孫をみるために、仕事をどうするか考えていたところだったのよ」

「お母さん?」

「なるべく若い間に産んでくれた方が私は助かる。
ここ、託児所にしようかしら。
ねえ、蓮?
あなた赤ちゃんを寝かしつけるの抜群に上手いし、これからもっと増えていく孫たちを二人でみるのもいいわよね〜」

「そ、そうだな! 俺も手伝うぞ!」

お父さん……ちょろ過ぎる……。

これが現実的な展開なのかどうかはわからないけれど、我が家は(案の定)母が強かった。

「あのー」

淳之介が戸惑っている。
そりゃそうよね。1発殴られる位の覚悟で来てるのに、話は託児所に飛んでいる。

「二人とも、おめでとう!
赤ちゃん楽しみだわ〜」

「……あ、ありがとうございます?」



……とりあえず、朝倉家への結婚報告は無事終了ってことで………良かった、良かった。





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