掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「淳くん、あの……ここってかなり高級なんじゃないの?」

大丈夫? と、遠慮している場合じゃないので、思い切って聞いてみた。

「ん?……ああ…
金の心配はないよ。ローンも組めるし、心配しなくても…」

「で、でも!
……正直に言うわ。学園の給与はわかっているし、これから子供が生まれてお金もかかるのに、ここはちょっと高級すぎるんじゃ…」

「……」

気を悪くした?
淳之介が黙ってしまった。

「……はぁ…
やっぱ、もうこれ以上隠せないよな…」

「……なにを?」

「とりあえず、この物件、本気で住むつもりでちゃんと見て?
……ここを出たら話がある」






< 223 / 278 >

この作品をシェア

pagetop