掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
生徒会長の真野拓郎は、私の家族が今の家に住み出してからのご近所付き合いだった。

私には2つ離れた双子の兄姉と、3つ離れた弟がいる。両親と四人きょうだいの6人家族だ。

拓郎はちょうど双子と私の間の学年になる。
小さい頃から、近くの公園に遊びに行けば、必ず拓郎もいて、私は兄姉と遊ぶより、拓郎と遊ぶことの方が多かった。

拓郎はいつも好奇心に満ちていた。
砂場で遊んでいても、突拍子もないことを始め、同じ砂場で遊んでいる者は、皆引き込まれた。

周りはいつも彼に振り回されているのだが、彼といると楽しくて、文句を言う者はいない。

もちろん、私もその中の1人だった。

明るくて、好奇心いっぱいで、みんなのリーダーで。

そんな拓郎に淡い恋心を抱き始めたのは、一体いつなのか…
もう覚えていないくらい昔のこと。

ずっと拓郎が好きだった。







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