掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
さらにそのシリーズとは別に、2作の他のシリーズも出版され、今では作家として少し名が通るようになった。

正直、教師を辞めても食べていけるし、なんなら家族を養うこともできる。

教師を辞めるつもりはないけど。

「あのお話、私達がそのまま小説の中に入り込んだみたいで、私にとっては特別な作品だった。
だから、シリーズもずっと追いかけていたし、他のシリーズも全部読んでるよ?
大好きな作家さんだもん!
読んだ後にね、なんかほわっと優しい気持ちにもなるの。
あれを淳くんが書いてたのなら、めちゃくちゃ納得だわ。淳くんの優しさが全面に出てるよね!」

や、ヤバい……
めっちゃ嬉しい……
顔がニヤけて元に戻らない気がする…

「あ、ありがとう…」

「嬉しい〜〜!
私の旦那様があの桜田じゅんだなんて!」

ああ…
俺もう死んでもいい…

いや、子供が生まれるのに何言ってるんだ。
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