掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
高校卒業後、俺は東北の大学へ進んだ。
菊岡さんの母校で「天文学をするならお前も目指せ」と小さな頃から聞かされていた俺は、ずっと目標をそこに定めていた。
猛勉強の末、希望の学部に合格。
念願の宇宙地球物理学を学べることになった。
合格から入学式までほとんど時間がない中、ネットで物件を決め、引越し準備をし、天文サークルの引き継ぎに時間を割いた。
天文サークルのまとめ役、これを誰かに引き継いでもらわなければならない。
本来なら、ずっと一緒にやってきた淳之介と環に任せれば、俺はなんの苦労もせず安心して去ることが出来ただろう。
しかし、それは出来なかった。
高校2年の文化祭。
俺の我儘で二人を傷つけ、それまでの自分の振る舞いを恥じた。
そして、二人がどんな思いで俺を応援してくれていたのかを知り、これ以上は甘えられないと思ったのだ。
幸い、川原さんが「星の知識はないけど、会をまとめるだけなら」と引き受けてくれ、俺はようやく安心して去ることが出来たのだ。
川原さんが引き受けてくれたのが引越しのギリギリの日で、引き継ぎに全ての時間を費やしたと言っても過言じゃなかった。
菊岡さんの母校で「天文学をするならお前も目指せ」と小さな頃から聞かされていた俺は、ずっと目標をそこに定めていた。
猛勉強の末、希望の学部に合格。
念願の宇宙地球物理学を学べることになった。
合格から入学式までほとんど時間がない中、ネットで物件を決め、引越し準備をし、天文サークルの引き継ぎに時間を割いた。
天文サークルのまとめ役、これを誰かに引き継いでもらわなければならない。
本来なら、ずっと一緒にやってきた淳之介と環に任せれば、俺はなんの苦労もせず安心して去ることが出来ただろう。
しかし、それは出来なかった。
高校2年の文化祭。
俺の我儘で二人を傷つけ、それまでの自分の振る舞いを恥じた。
そして、二人がどんな思いで俺を応援してくれていたのかを知り、これ以上は甘えられないと思ったのだ。
幸い、川原さんが「星の知識はないけど、会をまとめるだけなら」と引き受けてくれ、俺はようやく安心して去ることが出来たのだ。
川原さんが引き受けてくれたのが引越しのギリギリの日で、引き継ぎに全ての時間を費やしたと言っても過言じゃなかった。