掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
《おまけ》拓郎、名付け親に
12月、俺はまた打ち合わせで、大阪に帰ってきた。
クリスマスにはハワイへ行く予定にしている。
ちょうどクリスマス休暇に入る夏美と年末までバカンスだ。
やっとこの手に愛しい女を抱ける。


今回の大阪でやることは2つ。

1つは住むところを決めるつもりでいる。
さすがにこの歳で実家に住むわけにはいかないから。

出来れば淳之介たちの近くだと退屈しなくて済むんだが……。
腹が減ったら何か食べさせてくれそうだしな。

そう思いながら、不動産屋に連絡をいれた。

すると、希望の地区に分譲貸しの物件が出たところだという。

ちょうどいい。俺は直ぐに見に行くことにした。手土産も持って。

その物件はタワマンの低層階で、1LDKと、まさに俺が求めているものだった。

即決し、グランドフロアまで降りる。

インターフォンを押す先は倉田家の部屋だ。

そう、俺が即決したのは淳之介と環が住むマンションだった。

未来科学館まで1本の電車でいけるし、実家にも近い。最高の環境だ。
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