掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「うん、そうなの!
淳くん、順調だってー」

「そうか! 良かったなぁ」

うわ……淳之介がデレデレの顔をしている。

幸せな男だよ、全く……。

あれから俺は高校時代をもう一度思い返してみた。フラグはそこら中に立っていた。

淳之介は決して嘘をつかない。

「環は誰よりも可愛い」
「優しいいい子だ」

あれは全部、自分が好きな上での発言だったんだ。
何も嘘をついていなかったということ。
実直な男の本気の言葉だ。

環は、意外と甘えただ。
よく考えなくても、俺よりずっと淳之介の方がふさわしい。

それにここは……

「あ〜! ここ居心地いいんだよな〜」

環の親子丼を食べながら、しみじみと言う。

実家より帰ってきたって気がするんだ。
兄妹の家みたいな感じだな、きっと…
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