掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「LDRにいるわ。
1人しか入れないんですって。
淳くんが行ってやって」

「淳くん頼んだよ。
俺たちは待合室にいるから、いつでも声をかけて」

「はい!」

LDRが3室並んだ廊下の前に公親先生がいた。

「え? 公親先生?」

「あ、環ちゃんはそっちだ。LDR②の方な」

え? ……てことは…

「うちはこっち、LDR①だ。
誕生日、一緒になりそうだな!」

なんと、美由紀と同じ日に出産することになるようだ。




LDR②のドアを開ける。

「環!」

「淳くん…」

そこにはベッドに横たわる妻がいた。

「急いで来てもらってごめんね〜」

「大丈夫なのか!?」

「今は陣痛の合間だから全然平気」
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