掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
《さあ、午後8時まで進みました。
先程まで西の空で明るく輝いていた金星は、もうすっかり沈んでしまいましたね。
今日は月齢15の月が一際明るく輝いています。そう、今日は満月です。昔の人は、こんな満月の夜、外を出歩いたり、明るい月夜を楽しみました。
……でも皆さん、このドームの中で、このお月様はちょっと明るすぎますよね。
周りのお星様がうっすらとしか見えませんからね。
はい。では、今から魔法をかけます!
お月様にすこーしの間だけ、姿を見えなくしてもらいましょう。
一緒にカウントダウンしてくださいね。
5…4…3…》
天の声の声掛けでドーム内が一丸となってカウントダウンを始めた。
《……2…1…ゼロ!》
すると、突然満月が夜空から消えた。
「……!! 」
一瞬、何が起こったのかわからなかった。
辺りが真っ暗になり、何も見えなくなったのだ。たった今、天の声が魔法をかけたところを見ていたはずなのに。
「た、たくろー……」
「環?」
「じゅんくん……」
先程まで西の空で明るく輝いていた金星は、もうすっかり沈んでしまいましたね。
今日は月齢15の月が一際明るく輝いています。そう、今日は満月です。昔の人は、こんな満月の夜、外を出歩いたり、明るい月夜を楽しみました。
……でも皆さん、このドームの中で、このお月様はちょっと明るすぎますよね。
周りのお星様がうっすらとしか見えませんからね。
はい。では、今から魔法をかけます!
お月様にすこーしの間だけ、姿を見えなくしてもらいましょう。
一緒にカウントダウンしてくださいね。
5…4…3…》
天の声の声掛けでドーム内が一丸となってカウントダウンを始めた。
《……2…1…ゼロ!》
すると、突然満月が夜空から消えた。
「……!! 」
一瞬、何が起こったのかわからなかった。
辺りが真っ暗になり、何も見えなくなったのだ。たった今、天の声が魔法をかけたところを見ていたはずなのに。
「た、たくろー……」
「環?」
「じゅんくん……」