掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「真くんに頼まれたんだよ。
地元の祭りとはいえ、女3人じゃ心配だから、俺にボディーガードしろって。
あの人心配症だからな」
兄、真の心配性は本当のこと。
なんとももっともらしいことを…
さすがは淳之介だ。
「じゃあ俺も…」
「お前は咲希がいるだろう?
頼まれたのは俺だけだ。
だからこっちは気にせず楽しんでこい」
咲希ちゃんの顔がみるみる笑顔になっていく。
でも、拓郎は納得していないようだ。
「環、俺も図書館棟で借りたいものがあるんだった。一緒に行くよ」
「あ、う、うん…」
そうして、有無を言わさず、淳之介に生徒会室から押し出された。
「ちょ、ちょっと!
出てきて良かったの?」
「いいだろう?
どう考えても邪魔じゃないか。
俺はそもそも、あいつがなんで咲希と付き合いだしたのかわからない」
「そ、それは……」
正直、私も淳之介と同じ疑問を抱いていたのは事実だ。
咲希ちゃんが可愛いから?
咲希ちゃんの勢いに負けたから?
『咲希ちゃんを好きだから』
という考え方だけはどうしても結びつかないのだ。
地元の祭りとはいえ、女3人じゃ心配だから、俺にボディーガードしろって。
あの人心配症だからな」
兄、真の心配性は本当のこと。
なんとももっともらしいことを…
さすがは淳之介だ。
「じゃあ俺も…」
「お前は咲希がいるだろう?
頼まれたのは俺だけだ。
だからこっちは気にせず楽しんでこい」
咲希ちゃんの顔がみるみる笑顔になっていく。
でも、拓郎は納得していないようだ。
「環、俺も図書館棟で借りたいものがあるんだった。一緒に行くよ」
「あ、う、うん…」
そうして、有無を言わさず、淳之介に生徒会室から押し出された。
「ちょ、ちょっと!
出てきて良かったの?」
「いいだろう?
どう考えても邪魔じゃないか。
俺はそもそも、あいつがなんで咲希と付き合いだしたのかわからない」
「そ、それは……」
正直、私も淳之介と同じ疑問を抱いていたのは事実だ。
咲希ちゃんが可愛いから?
咲希ちゃんの勢いに負けたから?
『咲希ちゃんを好きだから』
という考え方だけはどうしても結びつかないのだ。