掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
今まで、見えていた隣の席の拓郎が全く見えない。反対隣の淳之介も。
声はするのに、何も見えない恐怖に、私はパニックを起こしそうになった。
ぎゅっ、と私の手を誰かが掴んだ。
「……大丈夫。落ち着け。
突然暗くなったからびっくりしだけ。
ちゃんとここに居る」
「じゅんくん…」
「環、上見てみろ」
「え」
繋いだ手の方にばかり囚われていた私は、拓郎の声で思い切って夜空を見上げた。
「わぁ……」
「満点の夜空だ」
「キレイ……」
「うん。キレイだろ?
本当の夜空はもっと大きいんだ。
でも、都会じゃ見られないからな。
すごいだろう?」
「うん…うん……すごい……」
落ち着いた私は、天の声さんの星空の解説に耳を傾けた。
「俺も、いつかは……」
「え?……なに?」
「……ううん、何でもない」
その後、星の説明をたくさん聞き、見ていた夜空はいつの間にか夜の時間を終え、東の空が明るくなってきていた。
プラネタリウムの終了の時間だった。
声はするのに、何も見えない恐怖に、私はパニックを起こしそうになった。
ぎゅっ、と私の手を誰かが掴んだ。
「……大丈夫。落ち着け。
突然暗くなったからびっくりしだけ。
ちゃんとここに居る」
「じゅんくん…」
「環、上見てみろ」
「え」
繋いだ手の方にばかり囚われていた私は、拓郎の声で思い切って夜空を見上げた。
「わぁ……」
「満点の夜空だ」
「キレイ……」
「うん。キレイだろ?
本当の夜空はもっと大きいんだ。
でも、都会じゃ見られないからな。
すごいだろう?」
「うん…うん……すごい……」
落ち着いた私は、天の声さんの星空の解説に耳を傾けた。
「俺も、いつかは……」
「え?……なに?」
「……ううん、何でもない」
その後、星の説明をたくさん聞き、見ていた夜空はいつの間にか夜の時間を終え、東の空が明るくなってきていた。
プラネタリウムの終了の時間だった。