掴んだその手を離さないで！ 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜

「すごい……見てるだけでも増えていってるね、フォロワーさん。
でもさ、お姉ちゃん効果だけじゃないと思うよ？ 淳くんは副会長なんだし、人気があって当然」

「そうか？
俺、地味だからなぁ」

『地味』
そのワードが心に突き刺さる。
まさか淳之介が私と同じことを考えてたなんて。

「……そんなことない。
淳くんはとっても人気なんだよ？
1年生にも、会長派、副会長派っていてね？ 副会長派の女の子、すっごく多いんだから」

だから全然地味じゃないのに。

「……ふーん。
それはありがたいけど。
じゃあ環はどっち派なの？」

「……え？ え？
………い、や、その…」

「……なんだよ。
そこは『もちろん副会長派だよ〜』って言うところだろ？ 」

淳之介がおどけた様に言う。