掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「……ろう? ……拓郎?」

「……え? あ、な、なんだ?」

「どうしたの? ボーッとして」

「い、いや? 別に?」

「話聞いてなかったでしょー。
あのね、結構話題になってるみたいよ?
拓郎のプラネタリウム。
部室回ったら色々聞かれたの。
見に行きたいけど、何回くらい投影されるのかって。
みんなクラスと部活のどっちもで当番があるじゃない?
あまり回数が少ないと、見れないだろうなーって」

「それ、今からちゃんと決めないとな。
回数もだけど、定員と整理券の発行の仕方とか。課題は山積みだよ」

プラネタリウムに向けての現実的な問い合わせについて、俺の優秀な腹心達は話を進めようとしている。

ダメだ。
ここは余計なことを考えるな。

そこから俺は軌道修正し、プラネタリウムに関する話し合いを詰めていった。

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