掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
ここは星を観るところ。
少しのスマホの明かりも、せっかく暗闇になれた目には悪い。
みんなに迷惑をかけてしまう。
「あ、おいっ」
「拓郎くん? ちょっといいかな?
アンタレスの横に見えているぼやっとしたあかりが気になって…」
話しかけてきたのは春に入会された60代半ばの男性。
定年退職後に、元々好きだった星を観たくて天文サークルに入会された、とっても熱心な川原さんだ。奥様と一緒に参加されている。
「あ、ああ…それは……。
川原さん、見に行きましょうか」
良かった。
川原さんの登場で、これ以上の追及は免れたみたい。
私もボロが出るのは困るから。
階下へ降りる階段は眩しい。
当たり前のことだけれど、普通に電気がついているからだ。
せっかく暗闇に馴らした目だけど、仕方ない。
少しのスマホの明かりも、せっかく暗闇になれた目には悪い。
みんなに迷惑をかけてしまう。
「あ、おいっ」
「拓郎くん? ちょっといいかな?
アンタレスの横に見えているぼやっとしたあかりが気になって…」
話しかけてきたのは春に入会された60代半ばの男性。
定年退職後に、元々好きだった星を観たくて天文サークルに入会された、とっても熱心な川原さんだ。奥様と一緒に参加されている。
「あ、ああ…それは……。
川原さん、見に行きましょうか」
良かった。
川原さんの登場で、これ以上の追及は免れたみたい。
私もボロが出るのは困るから。
階下へ降りる階段は眩しい。
当たり前のことだけれど、普通に電気がついているからだ。
せっかく暗闇に馴らした目だけど、仕方ない。