掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
『高校2年の文化祭で小聖堂を使った本格的なプラネタリウムをする』
それは俺が高校に上がった時に立てたひとつの目標だった。
誰にも文句を言わせないために、生徒会長にまでなったんだ。
どれほどこの日を待っていたことか……。
文化祭第1日目
(金曜日 AM7:00)
前日から小聖堂のステンドグラスは厚い布をかけさせてもらっている。
光が漏れてこないようにするためだ。
設置したMEGASTARにスイッチを入れ、今日俺が語る夜空をチェックする。
「光漏れはないようだな」
背後から聞きなれた声がした。
「淳! 早いな」
「当たり前だろう?
昨日ほとんど寝てないよ。
環だって…」
「え」
反対側を振り返ると人影があった。
「おはよう! いよいよだねー。
前評判すごいから、みんな楽しみにしてるんだよ?」
暗くてもわかる。
環は今日、プラネタリウムができるようになったことを心から喜んでいた。
そう。自分の事のように。
「私もワクワクしてる!」
「あ、ああ……」
落ち着け。何もいつもと変わらないはずなのに、なぜ俺の心拍数は上がっているんだ?
緊張してる?
いや、違う。
これは…………環が自分の事のように喜んでいるからだ。
もちろん、淳之介もなんだが。
それは俺が高校に上がった時に立てたひとつの目標だった。
誰にも文句を言わせないために、生徒会長にまでなったんだ。
どれほどこの日を待っていたことか……。
文化祭第1日目
(金曜日 AM7:00)
前日から小聖堂のステンドグラスは厚い布をかけさせてもらっている。
光が漏れてこないようにするためだ。
設置したMEGASTARにスイッチを入れ、今日俺が語る夜空をチェックする。
「光漏れはないようだな」
背後から聞きなれた声がした。
「淳! 早いな」
「当たり前だろう?
昨日ほとんど寝てないよ。
環だって…」
「え」
反対側を振り返ると人影があった。
「おはよう! いよいよだねー。
前評判すごいから、みんな楽しみにしてるんだよ?」
暗くてもわかる。
環は今日、プラネタリウムができるようになったことを心から喜んでいた。
そう。自分の事のように。
「私もワクワクしてる!」
「あ、ああ……」
落ち着け。何もいつもと変わらないはずなのに、なぜ俺の心拍数は上がっているんだ?
緊張してる?
いや、違う。
これは…………環が自分の事のように喜んでいるからだ。
もちろん、淳之介もなんだが。