掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
こいつらがいなかったら、今日という日を迎えることは出来なかったよな。

「……二人とも、ありがとう」

「「えっ?」」

「二人がいなかったら、ここまで成し遂げられなかった。
だからありがとうな!」

「拓郎……」

「ま、その言葉は今日が終わって、お前の語りが成功してから聞くことにする」

「な……お、お前!
プレッシャーをかけるつもりか?」

「当たり前だ。
ちょっとくらい緊張感を持ってもらわないとな。
今日はたくさんの生徒と、父兄と、外からの客も来る。いつもの拓郎の部屋での気軽な天体ショーとは違うんだ。
お前が一番やりたかったことだから問題ないと思うが、気合を入れてやってもらわないとな。
ま、頑張れ! そして楽しめ!」

「あ、ああ」

「うん! 拓郎頑張って!
朝の回に並んで、サークルの川原さん夫妻も来てくれるって。すっごく楽しみにしてたよ〜!」

「……おう。任せとけ!」

二人がいれば何だって出来る!

力が漲って来るのを感じた。

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