掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜

拓郎、初プラネタリウム!

プラネタリウムの投影は1日3回。
翌土曜日にも3回。合計6回の投影を予定していた。

参加希望者は予想を上回る数で、在校生に関しては、事前に整理券を発行することにしたのだ。

地域の火災防火条例上、小聖堂の定員は100名。拓郎を含めた生徒会の誘導スタッフは各回3名〜5名配置される。

そういうわけで.各回定員95名の内60名を前売り在校生枠とした。

収益はチャリティーとなっているので、MEGASTARのレンタル代を除いた全額を修道会に寄付することになっている。

在校生は、クラスの当番外の時間で、都合のいい時間帯の整理券発行時間をチェックし、発行の1時間前から並んだ。

しかし予想を上回る希望者で長蛇の列ができ、整理券を手にできない者がほとんどだった。

整理券を諦め、当日券にかけるという在校生もたくさんいたのだ。

そのため、教職員や修道会からのラブコールを受け、急遽午前中にもう1枠増やすことになった。

拓郎が考え出したこの企画の影響力は凄まじかった。

生徒会に所属する私には、何とか整理券を融通して欲しいという依頼もあったが、それは淳之介が全て断ってくれた。
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