掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
「菊岡さん〜!
そうなんですよ。俺と環が細かいことは全てやりましたよ」

「環ちゃんもな、大変だったなぁ」

菊岡さんは本当によくわかってらっしゃる。
その言葉だけで報われた気がするわ。

「淳も環も、ありがとう!
俺、お前たちがいなかったら、やり遂げられなかった。
……マジで感謝……」

感極まったのだうか。
拓郎がまさかの男泣き。

「うん。感謝の気持ちは大切だね」

川原さんが優しく拓郎の肩を叩いた。

「……お前がずっと夢見た事を実現出来て良かったよ。
……さ、午前の回が一枠増えたんだ。
すぐに次の準備に取り掛かるぞ」

「うん!
拓郎? まだまだだよー。
みんな楽しみに並んでるんだからね!
次も頑張って!」

「……ああ!」




拓郎はその後も順調に生解説を終えていった。

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