掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
旧友からのメッセージ side淳之介
《月末に帰る》
先週の金曜日に届いたメッセージ。
拓郎から連絡があったのは何年ぶりだろうか…
高校時代までの俺たちは、何をするのも一緒だった。
星バカで、いつも目をキラキラさせながら、自分の夢を語る拓郎。
それを横で支えるのが俺の役割だった。
強いられてやっていた訳ではない。
拓郎といると、いつもワクワクするようなことがあるから傍に居ただけなのだ。
目を瞑ると、今でもあの時のことを鮮明に思い出す。
一生手に入らないと思っていた環が、俺の腕の中に落ちてきた日のことを…
◇◇
高校の卒業式を終え、国公立の二次試験の後、俺は地元の教育大に進学。
拓郎は東北の大学に進学を決めていた。
拓郎がその大学を選んだのは、未来科学館の菊岡さんの母校で、国内では珍しく天文学を学べる学部があるからだった。
先週の金曜日に届いたメッセージ。
拓郎から連絡があったのは何年ぶりだろうか…
高校時代までの俺たちは、何をするのも一緒だった。
星バカで、いつも目をキラキラさせながら、自分の夢を語る拓郎。
それを横で支えるのが俺の役割だった。
強いられてやっていた訳ではない。
拓郎といると、いつもワクワクするようなことがあるから傍に居ただけなのだ。
目を瞑ると、今でもあの時のことを鮮明に思い出す。
一生手に入らないと思っていた環が、俺の腕の中に落ちてきた日のことを…
◇◇
高校の卒業式を終え、国公立の二次試験の後、俺は地元の教育大に進学。
拓郎は東北の大学に進学を決めていた。
拓郎がその大学を選んだのは、未来科学館の菊岡さんの母校で、国内では珍しく天文学を学べる学部があるからだった。