掴んだその手を離さないで! 〜優しすぎる幼馴染の絶対愛〜
ほぼ2年ぶりに帰ってきた拓郎。

成人式に合わせてたったの3泊4日だけど、私はとても楽しみにしていた。

成人式の前日、拓郎の家でホームパーティが開かれた。

やっと帰ってきた息子のために、たくさんの料理を用意し、お兄さんご夫妻とその子供達、隣家の朝倉家、拓郎の親友の淳之介が招待されていた。

3人で会えたのは拓郎を見送った空港以来だ。
でも、いつもの3人のやり取りに心からホッとした。

私たちは変わっていなかった。

幼馴染のままだけど、いつもの変わらない拓郎とのお喋りは楽しかった。

拓郎が大きな体を少し屈めるように、声を出して笑う。淳之介とのたわいのないやり取り。遠慮なく私の頭をぽんぽんしてくるところ。

本当に何も変わらない……。

そんな拓郎に安心し、たまらなくときめいた。

もっと傍に居られたらいいのに……。



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