君と誓の約束を
「約束、できます」
これから何を知るのか、少しだけ怖くなって、ギュッと拳を握りしめた。
「りゅうとくんは、身体が弱いの」
身体が、弱い?
あぁ、だから保健室に居たんだ。
「それで、病院に通ってるの」
病院に……?
「なにか病気ですかっ?」
「病気ではないの。ただ、入院するときはあるんだけど」
入院って、そんな、どうして。
「今日は、検査に行っているの」
あの時。
なんで保健室に居るのか聞いた時。
りゅうとくんは私に嘘をついた。
……さぼりなんかじゃないじゃん。
「明日は多分、ここに来ると思う。だから、はるりちゃんも気軽に来てね」
「りゅうとくんは、きっとはるりちゃんを待ってるから」
「絶対来ます!」
明日、りゅうとくんに聞かないと。
りゅうとくんに……。
『はるちゃん、はるちゃん』
『りゅーくん、どーしたの?』
『あのね……』
あれ、なんだっけ。
昔、何かが…………。
なんだったかな。