オネエさんとOL
ブリ鍋
テーブルの上には鍋と、いつの間にかお茶碗も置かれていた。しかも玄米だ。女子力が高すぎる。
「自慢だけど美味しいわよ。お腹いっぱい食べなさい」
林太郎が得意げに微笑んで、林ちゃんらしいなあ、とつられて笑ってしまった。
鍋を取り皿にすくう。白菜、春菊、シイタケ、エリンギ、豆腐、そしてブリ。しっとりブリと白菜を口に入れる。
「すごくおいしい……何これ? 泣きそうなくらいおいしい」
「うーん我ながらおいしいわねえ。今さらだけど最近塩糀にはまってて、ブリ漬けといたのよね。ダシ入れてないんだけど、いらないわね」
「えっダシ入れてないの?」
鍋は塩味で、テーブルにはポン酢なども用意されていたが、そのままでおいしい。むしろそのままがいい。ただの塩味ではなくて、ものすごくコクがある。
「ブリが動物性のうまみで、白菜とかキノコが植物性のうまみで、合わさるとおいしいんじゃなかったかしら。あとは塩だけど、スーパーで一番高い塩買ったら、二番目に高い塩よりおいしかったのよね」
「自慢だけど美味しいわよ。お腹いっぱい食べなさい」
林太郎が得意げに微笑んで、林ちゃんらしいなあ、とつられて笑ってしまった。
鍋を取り皿にすくう。白菜、春菊、シイタケ、エリンギ、豆腐、そしてブリ。しっとりブリと白菜を口に入れる。
「すごくおいしい……何これ? 泣きそうなくらいおいしい」
「うーん我ながらおいしいわねえ。今さらだけど最近塩糀にはまってて、ブリ漬けといたのよね。ダシ入れてないんだけど、いらないわね」
「えっダシ入れてないの?」
鍋は塩味で、テーブルにはポン酢なども用意されていたが、そのままでおいしい。むしろそのままがいい。ただの塩味ではなくて、ものすごくコクがある。
「ブリが動物性のうまみで、白菜とかキノコが植物性のうまみで、合わさるとおいしいんじゃなかったかしら。あとは塩だけど、スーパーで一番高い塩買ったら、二番目に高い塩よりおいしかったのよね」