間違えてない?私なの?
 自販機でジュースを買っていると、声をかけてきた人がいた。
「罰ゲームかなんか?」
 ジュースを2本抱えていた私に声をかけてくたのは、本田くんだった。

「本田くん。」
 本田くんは、オッスといったような仕草をした。

「坂口ってさあ。双子なんだな。」
「そうだよ。似てる?」
「似てるよね。でも、違いはわかるよ。」

「じゃあ、どっち?」

「1年で一緒のクラスだった方。」
 本田くんの発言にびっくりしたが、状況を見て、察したに違いないと思った。

 私は、『ぶっ。』っと噴き出すよに笑った。

「ごめん。そんなこと言う人少ないから、ちょっとびっくりした。」
 本田くんは、笑顔で、私の頭をポンポンと叩いた。
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