間違えてない?私なの?
「私、本田くんのことがずっと好きだった。付き合って下さい。」
 普通科の女の子だった。

「ごめん。俺、好きな子いるんだ。」
 本田くんは断っていた。

「そっか。ありがとう。来てくれて。」
 女の子はそう言って、走って行ってしまった。

 私は、そのまま動かずにいた。
 しかし、本田くんに気づかれた。

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