間違えてない?私なの?
「聞いてたんだ。」
 聞いてたのバレバレだった。

「あっ、散歩してたら、なんか聞こえてきて、動くに動けなくなった。ごめん。」
 私は、何か申し訳ない気持ちになった。

「じゃあ。」
 私は逃げようとした。

「好きな人いるのは本当なんだ。その子以外と付き合う気なくて。」
 本田くんは、私を引き止めで言った。

「そうなんだ。」
 私はモヤモヤした。でも、それを表情には出さないようにした。

『本田くんの好きな子って、誰なんだろう?やっぱり、優華?いつも楽しそうだもんなぁ。』
 私は、部屋に戻った。
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