間違えてない?私なの?
「まだ、帰らないの?」
 本田くんに聞かれた。

「あっ、もう暗くなるし帰ろうかな。」
 私は、外を見ながら、片付けて帰る支度をした。
 本田くんは待っていた。

 本田くんと一緒に、図書室を出て、自転車を取りに行き、学校を出た。

 優華とはどうなったのか気になったが、聞けなかった。

 本田くんは、電車通学のため、桜の木の下で、分かれるはずだった。
 しかし、桜の木の下に着いたとき、本田くんは止まった。
 
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