間違えてない?私なの?
「坂口。」
「はい。」
「俺、入学式の日に桜を見てる坂口に見入ってしまって、教室に入ったら、坂口が隣の席で、嬉しくて。
 だけど、坂口は全然で、俺から話しかけないと話してくれなくて。
 どうやったら、視界に入るかをいつも考えていた。
 坂口が俺を友達としか思ってなくても、俺は、坂口が好きだ。」

 本田くんの告白にびっくりした。
「え?私?」
「そう。坂口風華が好きだ。」

 信じられなくて、つい聞いてしまった。
 
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