一途な幼馴染みは私限定甘えたさん
「夜宵」
「こぅっ……えと、朝野さん?」
「なんで、そんなによそよそしいの」
「へ?だって、って、!!??光月くん!?体すごく熱いよっ!」
慌てて肩を叩いても抱き締める力が強まるばかり
「おい、光月!お前風邪で休むんじゃなかったのかよ!」
赤い髪の男の子がよってきてつきくんの体をとんとんとたたく
風邪?
「うそっ、なんで学校来たの!?」
「ぁー、多緒にクラス表送ってもらって……おれで……」
辛そうになる光月くんの声
本当に風邪引いてるんだ……、
「保健室、行こ、ね?」
「ん……」
素直に頷いてくれたものの抱き締められたままで動けない
どうしようか、と頭を悩ませていたところで赤髪くんがすかさず
「俺、運ぶよ
……えっと、鳴海さん?だと大変でしょ?」
と光月くんの腕を自分の肩に回し、立ち上がらせてくれた