能ある彼女は敏腕社長に捕獲される
「それ、浦井さんにも同じことを言われた。
秘書になったばかりの時に、自分の秘書に服とか靴とかを買わせるんですかって聞いたら私が秘書になったのが初めてだったうえに、社長が私を指名したみたいで」
「社長の指名!?」
兄は突っ伏していた顔をあげた。
「私があるもので充分だって言ったのに、俺の秘書でいるからには髪の先から爪の先までちゃんとしろってメイクもヘアケア商品も社長が全部買ってきたし…」
「…道理で何か肌の艶とか髪の艶がいいと思ったわ」
「えっ、そう?」
「何で気づかなかったんだよ」
そんなものわかる訳がない。
「何かすごい機械で質感とか水分量みたいなのを測られて、それで私にあったブランドをピックアップするみたいなそんな感じだった」
そう言った私に、兄は「うーん…」と何かを考えているようだった。
秘書になったばかりの時に、自分の秘書に服とか靴とかを買わせるんですかって聞いたら私が秘書になったのが初めてだったうえに、社長が私を指名したみたいで」
「社長の指名!?」
兄は突っ伏していた顔をあげた。
「私があるもので充分だって言ったのに、俺の秘書でいるからには髪の先から爪の先までちゃんとしろってメイクもヘアケア商品も社長が全部買ってきたし…」
「…道理で何か肌の艶とか髪の艶がいいと思ったわ」
「えっ、そう?」
「何で気づかなかったんだよ」
そんなものわかる訳がない。
「何かすごい機械で質感とか水分量みたいなのを測られて、それで私にあったブランドをピックアップするみたいなそんな感じだった」
そう言った私に、兄は「うーん…」と何かを考えているようだった。