能ある彼女は敏腕社長に捕獲される
無能秘書、過去にケジメをつける
その数日後に『トウゴウ』のお嬢さんから連絡があった。
あれから父親と話をして、恋人のことも打ち明けて、父親と和解をしたと言う彼女の報告に、私はホッと胸をなで下ろした。
「門谷さんのおかげです」
そう言った『トウゴウ』のお嬢さんに、
「とんでもないですよ」
と、私は返事をすることしかできなかった。
本当のところを言うと、私は他人の家庭に口を出すような立場の人間じゃない。
「これで婚約の話はなくなりました。
本当にありがとうございました」
「いえ…それでは、失礼します」
お礼を述べている『トウゴウ』のお嬢さんに私は返事をすると、スマートフォンを耳から離して指で画面をタップして通話を終わらせたのだった。
あれから父親と話をして、恋人のことも打ち明けて、父親と和解をしたと言う彼女の報告に、私はホッと胸をなで下ろした。
「門谷さんのおかげです」
そう言った『トウゴウ』のお嬢さんに、
「とんでもないですよ」
と、私は返事をすることしかできなかった。
本当のところを言うと、私は他人の家庭に口を出すような立場の人間じゃない。
「これで婚約の話はなくなりました。
本当にありがとうございました」
「いえ…それでは、失礼します」
お礼を述べている『トウゴウ』のお嬢さんに私は返事をすると、スマートフォンを耳から離して指で画面をタップして通話を終わらせたのだった。