能ある彼女は敏腕社長に捕獲される
やれやれ、業績アップお疲れさんですわ。

毎日残業ご苦労さんですわ。

「ふわあ~あ、何とも頭が下がりますわ」

大きなあくびをしながらエレベーターの方へと足を向かわせた。

結婚すれば仕事を辞めることができるって、あんたたちも金持ちの女と結婚して仕事を辞めればいい話なんじゃない?

別に仕事を辞める続けるなんて言うちゃんとした法律がある訳じゃない。

仕事を辞めるか続けるかなんて、そんなもんは個人の自由でしょ。

嫌ならばとっとと辞めて他へ行けばいいだけの話だ。

「と言うか、男って何よ」

男とデートする前提なんかい、おい。

ぶっちゃけ、結婚願望もなければイケメンとどうとかこうとかの願望なんかも1ミリもありませんわ。

「ま、何とでも言ってくれ。

こっちは1ミリも気にしてないんで」

フンフンと、鼻歌を歌いながらエレベーターに乗った。
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