能ある彼女は敏腕社長に捕獲される
「協力をさせてくれませんか?」

そう聞いた私に、彼女は訳がわからないと言うように首を傾げた。

「あなたを助けたいんです。

だから、協力をさせてくれませんか?」

そう言った私に、
「でも、ご迷惑なのでは…?」

彼女は躊躇っているようだった。

「いいえ、迷惑じゃありません」

私は首を横に振って答えると、
「好きな人と一緒にいたいんですよね?

その人と結婚したいくらい、ずっと一緒にいたいんですよね?」
と、聞いた。

私の質問に彼女は大きく目を見開いたが、
「はい」
と、返事をしてくれた。

彼女から返事をもらったことを確認すると、
「できる限りではありますけれど、あなたを助けます」
と、私は言った。

「はい、お願いします」

彼女は返事をすると、頭を下げた。
< 93 / 145 >

この作品をシェア

pagetop