秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
進一郎はデスクのボタンに手を伸ばした。

パチンという音と共に部屋の電気が消える。

しかし、塞ぐものが一切ない窓から差し込む月明かりのお陰で、電気が消えても表情が見える程には部屋の中は明るかった。

「進一郎…何を…」

「やはり、仕事終わりは甘いモノが食べたくなるな。」

首にキスを落とされ、甘い物を味わうように舌がゆっくりと首筋を舐め上げる。

「やめ…進一郎…会社だぞ…」

「ああ、知ってる。」

「誰か入ってきたら…」

「社長室にノック無しで入ってくる奴なんていないから安心しろ。まあ、万が一入ってきたとしたら…
お前のいやらしい姿を存分に見せてやろう。」

「!?」

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