秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】

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腰が痛い…

あの後も進一郎は俺を離そうとしなかった…

そのせいで結局、会社に泊まる羽目になった。

社長室に隣接している仮眠室のシングルベッドで、大の男2人…

いや、思い出すのはよそう。
そろそろ、来る頃だ。

待ち合わせのカフェの2階フロアには、店員以外俺しかいない。

予約をした相手が今日も2階を貸しきったからだ。

観葉植物が至るところに飾られたオシャレなこのカフェは、テレビや雑誌で取材され若者に人気なのだが、その人気店を貸しきれる程のコネクションと財力を持つ待ち人は、ピンヒールを響かせやって来た。

人目を引く美女で、"自信"が具現化して服を着ているような人だった。
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