秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
「待たせたわね。」

「いえ、今来たところです。」

「あら…、バレちゃったの?」

「えっ?」

彼女の視線の先を追い振り返ると、そこに笑顔を浮かべた進一郎が立っていた。

「進一郎!?」

「まさか会っていたのが、八重子だったとはな。」

「何?恋人が心配でついて来たわけ?案外あなたって過保護なのね。」

「好きな奴にはな。
それで、どういうわけか聞かせてもらおうか?」

「取り敢えず、先にオーダーしても良いかしら?」

俺の横に進一郎が座り、対面に八重子さんが座った。

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