秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
「はあ?そんな事で瑛二を呼んだのか?」

「そんな事とは何よ!あの進一郎に良い女だと認められたと思ったのよ!?
やっと私の番が回ってきたと思って、やっとデートに漕ぎ着けたと思ったら、それが約束のデート数日前にキャンセル。その理由が大事な人が出来たからって!
あの特定の相手を作らない進一郎がよ!?
どんな人か気になるじゃない?
あっ、言っておくけど、もう進一郎には興味ないから。私を袖にした男なんて。
私が興味あるのは、瑛二!
私より何が勝っているのか知りたいの。
瑛二を知って、私は更に良い女になるのよ。
分かったら、進一郎は帰りなさい。」

「瑛二、帰るぞ。」

「ちょっと、話聞いてた!?
瑛二は置いていきなさいよ!」

「八重子、瑛二の代わりに俺が教えてやる。瑛二の何かが八重子に勝っていたわけじゃない。」

「?」

「例え、瑛二の全てが八重子に劣っていても、俺は瑛二を選んだ。
俺は瑛二だから好きなんだ。」

「進一郎/////」


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