秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
「分かったら、もう瑛二をランチに呼ぶなよ。」

「あら、ディナーならいいのかしら?」

「ダメに決まってるだろ。」

「独占欲が強い男は怖いわね。」

「じゃあな。」

「進一郎。」

「?」

「私、瑛二が気に入ったわ。」

「はあ!?」

「だから、一つ忠告して上げる。」

「忠告?」

「袖にした相手が、私のような優しい人だけだと思わないことね。良からぬ噂を聞いたわよ。
瑛二を危険な目に合わせたら許さないから。」

「ありがとな、八重子。」

「瑛二のためよ。」

良からぬ噂とはなんだろうか?
気になったが、進一郎は俺の手を取りカフェから連れ出した。
< 28 / 85 >

この作品をシェア

pagetop