秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
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「瑛兄どうしたの?」
「ちょっとな、会社で醜態をさらしてな…」
「へえ~、あの瑛兄でも醜態さらすことあるんだな。」
「ああ、他のビルから見られてたかもしれないと思うと…はあ~」
「他のビルから見える醜態って、どんな醜態だよ…」
「こうなったのも全てお前が進一郎様にランチのことを言ったからだぞ。」
「ああ~、なに、あれってそこまでの威力あったの?」
「お前が思う以上にな。」
「進一郎様に怒られたの?」
「まあ、そんなところだ。」
「えーなになに?瑛兄、泣いた?ヒーヒー言うくらい泣いた?」
「ヒーヒーどころじゃなかったんだぞ。」と俺は顔を寄せてきた四郎の頭にチョップを食らわせた。
「イテッ!」
「まあ、俺も三雪様のことでからかったのは悪かったからな。罰が当たったと思うよ。」