秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
「ベタベタしてないから、お皿洗うときも楽だし、服に付いても洗濯が楽だよ。」

「それは良いな。」

「あと、アレルギーもない。」

「アレルギー?」

「ああ、大事だぞ、アレルギー。」

確かに大事だが、なぜ取り立ててそこを言ったんだ。

それから理央は「また近々来る」と言って帰って行った。



***************



「"お菓子"に掛けると美味しいのか…」

ティーカップや皿を片付けていると、進一郎が先程の瓶を持って呟いた。

「?」

「お菓子食べたいなー」

「さっき食べたばかりじゃないか。それ、夕食のデザートで出してやるから我慢しろよ。」

「んー、デザートは用意しなくていい。」

「?」

「これ、瑛二にかけて食べたい。」

「はあ!?」


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