秘書はあらがえない気持ちを抱いて 【おまけ①】
「久し振りだな、進一郎。」

『瑛二は無事か。』

「連れないね~、久し振りの挨拶がそれか?」

『瑛二は無事なんだろうな!』

「はいはい、無事ですよー
今はな。」

『槙村、お前の目的は何だ。』

「目的も何も、分かってんだろ?
俺の目的はお前だ、進一郎。」

『なら、瑛二は関係ないだろ。瑛二を返せ。』

「そうだな~
進一郎、ゲームをしよう。」

『ゲーム?』

「お前がゲームに勝てば、瑛二は返してやる。」

『本当だろうな?』

「俺とお前の仲だ。嘘は吐かない。」

『…分かった。』

「ルールは簡単だ。
瑛二は俺が所有する3つのビルの内のどれかにいる。そのビルを見つけて夜明けまでに俺の所まで来ればお前の勝ち。こいつは返してやる。」

『それだけか?』

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